・1994年〜1996年世界選手権優勝デッキ -------------------------------------------------------------------------------- 1996 World Championship Tom Chanpheng(Champion)「12ナイト」 Main Deck:(60) land:(24)  15《平地/Plains》  01《Kjeldoran Outpost(ALL)》  04《ミシュラの工廠/Mishra's Factory(4ED)》  04《露天鉱床/Strip Mine(4ED)》 creatures:(20)  04《サバンナ・ライオン/Savannah Lions(4ED)》  04《Order of Leitbur(FEM)》  04《白き盾の騎士団/Order of the White Shield(ICE)》  04《白騎士/White Knight(4ED)》  02《セラの天使/Serra Angel(4ED)》  02《Phyrexian War Beast(ALL)》 other spells:(16)  01《天秤/Balance(4ED)》  04《剣を鍬に/Swords to Plowshares(4ED)》  01《土地税/Land Tax(4ED)》  04《解呪/Disenchant(4ED)》  01《Reinforcements(ALL)》  01《復仇/Reprisal(ALL)》  01《ハルマゲドン/Armageddon(4ED)》  01《臨機応変/Sleight of Mind(4ED)》  01《Lodestone Bauble(ALL)》  01《Zuran Orb(ICE)》 Sideboard:  01《魂の絆/Spirit Link(4ED)》  04《神への捧げ物/Divine Offering(CHR)》  01《Energy Storm(ICE)》  01《復仇/Reprisal(ALL)》  01《流刑/Exile(ALL)》  02《アレンスンのオーラ/Arenson's Aura(ICE)》  01《臨機応変/Sleight of Mind(4ED)》  01《黒の万力/Black Vise(4ED)》  02《鋸刃の矢/Serrated Arrows(HML)》  01《Kjeldoran Outpost(ALL)》   #12体の2マナ2/2クリーチャーと除去をそろえた速攻デッキ。12Knightsと名がついているが、1種類はクレリックである。   #プロテクションを最大限生かすため、タッチ青で《臨機応変/Sleight of Mind(4ED)》を投入しているのだが、青マナ源の《アダーカー荒原/Adarkar Wastes(ICE)》を入れ忘れたそうである。 1995 World Championship Alexander Blumke(Champion)「手札破壊」 Main Deck:(63) land:(25)  03《平地/Plains》  12《沼/Swamp》  03《アダーカー荒原/Adarkar Wastes(ICE)》  01《底無しの縦穴/Bottomless Vault(FEM)》  04《ミシュラの工廠/Mishra's Factory(4ED)》  01《露天鉱床/Strip Mine(4ED)》  01《地底の大河/Underground River(ICE)》 creatures:(6)  03《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(4ED)》  01《凄腕の暗殺者/Royal Assassin(4ED)》  02《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire(4ED)》 other spells:(32)  01《土地税/Land Tax(4ED)》  01《魂の絆/Spirit Link(4ED)》  01《剣を鍬に/Swords to Plowshares(4ED)》  03《解呪/Disenchant(4ED)》  01《天秤/Balance(4ED)》  01《魔力消沈/Power Sink(4ED)》  04《暗黒の儀式/Dark Ritual(4ED)》  02《恐怖/Terror(4ED)》  03《Dance of the Dead(ICE)》  04《Hymn to Tourach(FEM)》  01《闇への追放/Dark Banishing(ICE)》  01《黒死病/Pestilence(4ED)》  01《精神錯乱/Mind Twist(4ED)》  02《Zuran Orb(ICE)》  01《破裂の王笏/Disrupting Scepter(4ED)》  03《拷問台/The Rack(4ED)》  02《氷の干渉器/Icy Manipulator(ICE)》 Sideboard:  01《土地税/Land Tax(4ED)》  01《秘宝の防御円/Circle of Protection: Artifacts(4ED)》  01《黒の防御円/Circle of Protection: Black(4ED)》  02《赤の防御円/Circle of Protection: Red(4ED)》  01《虹色の護法印/Prismatic Ward(ICE)》  01《青霊破/Blue Elemental Blast(4ED)》  01《魔法改竄/Magical Hack(4ED)》  01《臨機応変/Sleight of Mind(4ED)》  02《ストロームガルドの陰謀団/Stromgald Cabal(ICE)》  04《憂鬱/Gloom(4ED)》   #ほとんど4版とアイスエイジまでのカードで組まれたデッキ。この頃の記録は当時の印刷物でしか残されていないが、デュアルランドが無いところを見ると3版は使用できなかったようである。   #黒の手札破壊を中心に据えたデッキ。良い呪文をそろえてはいるが、枚数がバラバラなところがこのデッキが果たして正解だったのかどうかを疑問視させる。青のソースも1枚だけの打ち消し呪文および書き換え系しか入っておらず、これらをコンボとして活用するには難しかったはずである。また防御円の採用も、即効性のエンチャントへ対策が《解呪》程度であった背景もあるのだろうか。 1994 World Championship Zak Dolan(Champion)「ロック」 Main Deck:(60) land:(15)  01《Library of Alexandria(ARN)》  04《Savannah(3ED)》  02《露天鉱床/Strip Mine(3ED)》  04《Tropical Island(3ED)》  04《Tundra(3ED)》 creatures:(11)  04《セラの天使/Serra Angel(3ED)》  01《時の精霊/Time Elemental(3ED)》  02《Old Man of the Sea(ARN)》  01《クローン/Clone(3ED)》  01《Vesuvan Doppelganger(3ED)》  01《極楽鳥/Birds of Paradise(3ED)》  01《草原のドルイド僧/Ley Druid(3ED)》 other spells:(34)  04《剣を鍬に/Swords to Plowshares(3ED)》  02《解呪/Disenchant(3ED)》  01《宿命/Kismet(3ED)》  01《ハルマゲドン/Armageddon(3ED)》  01《神の怒り/Wrath of God(3ED)》  01《Ancestral Recall(UN)》  02《停滞/Stasis(3ED)》  01《セイレーンの呼び声/Siren's Call(3ED)》  01《Time Walk(UN)》  01《Mana Drain(LEG)》  01《Timetwister(UN)》  01《支配魔法/Control Magic(3ED)》  01《回想/Recall(LEG)》  01《Regrowth(3ED)》  01《Black Lotus(UN)》  01《Mox Emerald(UN)》  01《Mox Jet(UN)》  01《Mox Ruby(UN)》  01《Mox Pearl(UN)》  01《Mox Sapphire(UN)》  01《黒の万力/Black Vise(3ED)》  01《象牙の塔/Ivory Tower(3ED)》  01《魔力の櫃/Mana Vault(3ED)》  02《弱者の石/Meekstone(3ED)》  01《Sol Ring(3ED)》  01《吠えたける鉱山/Howling Mine(3ED)》  01《冬の宝珠/Winter Orb(3ED)》  01《氷の干渉器/Icy Manipulator(UN)》 Sideboard:  01《赤の防御円/Circle of Protection: Red(3ED)》  01《ダメージ反転/Reverse Damage(3ED)》  01《宿命/Kismet(3ED)》  01《主の存在/Presence of the Master(LEG)》  02《因果応報/Karma(3ED)》  01《Copy Artifact(3ED)》  01《臨機応変/Sleight of Mind(3ED)》  01《魔法改竄/Magical Hack(3ED)》  01《In the Eye of Chaos(LEG)》  01《魔力消沈/Power Sink(3ED)》  01《Floral Spuzzem(LEG)》  01《北風/Winter Blast(3ED)》  01《Chaos Orb(UN)》  01《Diamond Valley(ARN)》   #「古き良き時代」と人は言うが、こんなデッキが存在してしまうことが本当に良かった時代なのかどうか、現在のマジックプレイヤーに問うてみたいものである。今ではヴィンテージでしか姿を見ることのできないカードが(当然1枚制限だが)山のように積まれた最強であり最凶のデッキであったものである。   #軽量のドロー、大量のマナ発生源、そして完全なロック手段。生半可なクリーチャーデッキではダメージを与えることすらまともにできずに陣営を固められ、強制ドローによって敗北していくデッキである。最高の対クリーチャー呪文、そして使いきりのはずの《Time Walk》や《Black Lotus》を回収するための手段を備えたこのデッキは、まさに悪夢のロック環境を構築する。 様々な特別セット -------------------------------------------------------------------------------- ・コレクターズセット(The Collector's Set)、インターナショナルエディション   コレクターズセット(コレクターズ・エディション)は1993年12月にリリースされました。  それは限定版(Limited Edition)からベータ版までのすべてのカードのコピーを含みます。 限定版の302枚の独自のカードに、61枚の追加の基本地形カードが追加されました。   カードの角は四角い形でカットされています。カードの表面は黒枠、裏面は金枠で「Collector's Edition」と金インクで印刷されています。   インターナショナルエディションは、「International Edition」と裏面に印刷されています。人々にゲームで使われたすべてのカードを見ることができますが、通常のプレイではこのカードを使用不可能にするために、この形式で印刷されました。  内容はコレクターズエディションと同一です。 ・マルチバースギフトセット   マルチバースギフトセットは、さまざまな種類のエキスパンションの、各国の言語のブースターで構成されていました。新規エキスパンションであるビジョンズからも、プレビュー・ブースターが2つ入っていました。   日本語版 クロニクルズ*1   英語版 ビジョンズ*2(プレビュー・ブースター。25枚のビジョンズのサブセットからパッキング。ブースターも製品版とは異なり、《再帰/Undo》のイラストである)   イタリア語版 アライアンス*1   フランス語版 ホームランド*1   ドイツ語版 ルネッサンス*1 Visions preview cards(The Duelist#14) 1.《闇の特権/Dark Privilege(VI,C)》 2.《ネクロサヴァント/Necrosavant(VI,R)》 3.《アーボーグの吸心鬼/Urborg Mindsucker(VI,C)》 4.《吸血の呪い/Vampirism(VI,U)》 5.《血塗られた報奨/Wicked Reward(VI,C)》 6.《霧の騎士/Knight of the Mists(VI,C)》 7.《羊術師/Ovinomancer(VI,U)》 8.《金切り声のドレイク/Shrieking Drake(VI,C)》 9.《再帰/Undo(VI,C)》 10.《猛き雄象/Bull Elephant(VI,C)》 11.《野生の衝動/Feral Instinct(VI,C)》 12.《大イモムシ/Giant Caterpillar(VI,C)》 13.《キング・チータ/King Cheetah(VI,C)》 14.《苔男/Lichenthrope(VI,R)》 15.《知られざる楽園/Undiscovered Paradise(VI,R)》 16.《嵐のドレイク/Tempest Drake(VI,U)》 17.《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter(VI,U)》 18.《雷雲/Lightning Cloud(VI,R)》 19.《岩崩れ/Rock Slide(VI,C)》 20.《タールルームの勇者/Talruum Champion(VI,C)》 21.《ヴィーアシーノの砂漠の狩人/Viashino Sandstalker(VI,U)》 22.《霊糸の鎖/Gossamer Chains(VI,C)》 23.《ジャムーラン・ライオン/Jamuraan Lion(VI,C)》 24.《和平交渉/Peace Talks(VI,U)》 25.《戦士の誉れ/Warrior's Honor(VI,C)》   ・「サマーマジック(Edgar)」 ソース http://www.flaminio.com/magic/rarities.html  1994年に改訂版(Revised)が生産されたとき、セットにいくつかの問題が明らかとなった。色は洗いざらしのように淡く、《Serendib Efreet》のイラストは間違っていた。また、悪魔のようなイメージを連想させるカードもあった。  コードネーム"エドガー"とつけられた改訂版の「刷り直し」をすることで、これを解決した。これが「サマー・マジック」と呼ばれるゆえんである(94年夏に刷られたためである)。  だが、サマーにも多くの問題があった。改訂版の色はかなり明るかったが、サマーの色は、テキストが読めないくらい印刷が暗すぎたのである。 《Serendib Efreet》のイラストは直されたが、今度は《ハリケーン/Hurricane》が緑ではなく青の背景で刷られてしまった(訳注:これが「ブルーハリケーン」と呼ばれるものである。これはエドガーにしか存在しない)。  これらのミスにより、印刷されたカードはすべて回収され破棄された。このことは94年内の改訂版の市場不足を招いた。ずいぶんと昔の頃の記憶である。  イギリスとテキサス州で2ケースだけ発売されてしまった。残っているサマー・マジックのカードは本当に貴重であり、まだ使えるかもしれない。各レアについても5枚か6枚ぐらいしか現存していないだろうと推測できる。